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2022.03.28 安全環境

音の周波数 知ってるつもりシリーズ1

こんにちは。常盤産業 ブログ担当 田中です。

業界や製品にまつわる専門用語っていろいろありますよね。日々様々な言葉を使われているかと思います。

でも、良く知らないけど今更知らないとは言えない、知っているつもりでいたけどよく考えるとあまりよくわかっていない…そんな言葉はないでしょうか。私はあります。
そこで、今回から「知ってるつもりシリーズ」としてちょっとした言葉について書いていくことにしました。簡単なご紹介となりますので、詳しく正確に知りたい方は書籍などでお調べください。

さて、弊社では騒音対策製品を取り扱っており、日々沢山のお問合せをいただいております。でも、騒音ってそもそも何でしょう?普通の音と何が違うのでしょう?

・騒音
「騒音」とは、聞く人にとって好ましくない、無い方が良い音のことです。素敵なピアノの音色も、かわいいペットの鳴き声も聞く人によっては騒音となります。
また、大気汚染や悪臭、地盤沈下と並んで典型七公害の一つでもあります。過去には騒音が原因で殺人事件に発展していたり、企業であれば騒音が原因で周辺住民に訴訟を起こされたり、と ただの音とは言っていられないのが「騒音」です。

また、周波数Hz(ヘルツ)という言葉を良く使います。周波数・Hzという言葉は電気関係やラジオなどの電波関係でも使用される言葉ですが、音について使用される時はどのように使われるのでしょう?

音の周波数・Hz(ヘルツ)
音の正体は固体・液体・気体を伝わる振動です。1秒間に何度振動するかを表すのが周波数で、Hzはその単位です。1秒間にたくさん振動する程、つまり周波数が高い程高い音になります。
人間の耳が聞き取れる音の周波数はだいたい若い人で20Hz~20,000Hzの間と言われます。

それぞれどのくらいの高さの音かというと……

※以下はあくまで目安です

実際に音を計測する騒音計。
グラフ左端の「A」を除いて、周波数別の音の大きさを示している。

27.5Hz       一般的なピアノの一番低い音
100~230Hz   トラック走行音
440Hz      NHKの時報の予報音(プ プ プ )
250~800Hz   人の声 (話し方、言語、抑揚など幅があります)
880Hz      NHKの時報の正報音(ポーン)
1800~3500Hz  バイク走行音
4186Hz     一般的なピアノの一番高い音
7000~13000Hz  ジェット機の音
17000Hz      モスキート音

聞こえない周波数の音も全く影響がないわけではありません。
聞こえないほど低い周波数の音(低周波)は人をイライラさせたり、地盤を伝わって近隣の建物を振動させたり、という影響があります。逆に聞こえない程高い周波数の音(超音波)も、周波数によっては聞いた人の脳にθ波(シータ波)を発生させ、リラックスさせる影響があるようですよ。

また、犬や猫は人よりも高い周波数の音を聞くことができ、イルカなどはもっと高い音を聞けるそうです。聞こえない周波数も、私たちの耳に聞こえないだけなんですね。

同じ騒音でも、その周波数によって人の感じ方や人への影響は大きく違ってきます。また、最適な防音方法も異なってきます
上記のように周波数の目安はあっても、実際の騒音ではいろいろな音が混ざっていてどの周波数の音が大きいのか、どの音が耳障りなのか、は人の耳ではなかなか判断できません

常盤産業では騒音測定、それぞれの音にあった防音構造の設計、現場の作業性やご都合に合わせた製作を行っております。
音がうるさくて困っている、でもどの音がうるさいのか、どうしたら小さくできるのかがわからない!という方は是非一度ご相談ください。