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2022.11.16 サーモグラフィ

目に見えないものを見る為には

こんにちは。常盤産業のブログ担当 田中です。

犬や猫にとってこの世界がどう見えているかってご存知ですか?実は人間とはかなり違う世界を見ています。
犬は青と黄色、猫は青と緑、を感知することができます。つまりその2色とそれらの中間色しか見えていないんだそうです。赤色なんかは灰色っぽく見えるようですよ。


一方で人間には見えない光(色)を見ている動物もいます。昆虫などは人間には見えない紫外線が見えています。

では、紫外線の反対の赤外線はというと、マムシやハブなどの一部のヘビは感知できます。目で見ているわけではなく、ピットという器官で赤外線を感じ取って獲物のいる方向を判断しているそうですよ。

私たちの目には赤外線は見えませんが、赤外線サーモグラフィカメラを使用すれば赤外線を利用して物の表面温度を知ることができます。なぜ、赤外線サーモグラフィカメラで表面温度を測ることができるのでしょうか。

そもそも赤外線とは
赤外線とは、私たちの目に見える光と電子レンジなどに使用されるマイクロ波との間の領域の光のことです。
絶対零度(マイナス273℃)よりも温度の高い全ての物質から自然に放射されています。私たちの身体からも、洋服からも建物からも赤外線は出ているんですね。

なぜ赤外線で温度がわかるのか
温度を持つ全ての物体から赤外線は放射されていますが、その物体の温度が高温になればなるほど赤外線の放射量が大きくなります(物体の温度の4条に比例)。つまり、冷たいアイスクリームより温かい私たちの方が沢山赤外線を出していて、赤外線の世界ではより明るく光っていることになります。

なぜ赤外線サーモグラフィカメラでものの温度がわかるのか
サーモグラフィカメラは物体から出ている赤外線の強さを特殊なレンズとセンサーで検出し、表示しています。赤外線の強さは物体の温度が高い程強くなることを利用して、物体に触れずにその表面温度を換算することができます。
私たちの目に見える光がない、暗闇の中でも赤外線は出ているため、光源がなくても映像化できますよ。

見えないものが見えるってなんだか不思議ですよね。

赤外線サーモグラフィカメラを使用すると、見えないものが見えるかわりにアクリル板の向こう側の景色など、目で見えるものが見えなかったりもします。使用をご検討される時には赤外線の特性に合わせた環境整備が必要になることがあります。

弊社では、日本国内で唯一の赤外線サーモグラフィカメラメーカー、日本アビオニクス社のサーモグラフィカメラを取り扱っております。

弊社取り扱い赤外線サーモグラフィカメラの例はこちら

ご使用環境や見たい対象についてのヒアリング、それに合わせたカメラの選定等のご相談も可能です。赤外線サーモグラフィカメラをご検討の方は一度、下記お問合せよりご相談ください。