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2024.03.20 その他

立春に卵が立つ!?昭和22年の話題

こんにちは。常盤産業のブログ担当 田中です。

来たる3月22日は常盤産業の創立記念日です。今から77年前の昭和22年(西暦1947年)の3月22日に初代社長の清水八雄が名古屋市中区老松町で常盤産業を創立しました。創業当時の従業員は8名だったようです。

77年前というと、どんな時代だったのでしょうか。

まず、人々のファッションはどんな風だったのでしょう。この時期にはアプレ族と呼ばれるスタイルが流行し始めていたようです。「アプレ」というのはフランス語のaprès-guerre(アプレゲール、「戦後」の意)を短縮した言葉。

男性はリーゼントサングラスアロハシャツ、女性は袖なしの水玉模様ワンピース、これがアプレ族のファッションです。

他にもレインコートや、はき口がハート型のパンプス「アメリカン・ヒール」などが流行していました。

とはいえこの時期はまだまだ物資が不足している時代。手持ちの和服やモンペを洋服に作り替える「更生服」も多かったようですよ。

ではそんなファッションに身を包んだ人々をとりまく環境はというと、まずこの年に行われた臨時国税調査によると、日本の人口は7810万1473人。令和2年の国税調査結果1憶2614万6000人と比べると少なく感じますね。

しかしこの昭和22年の出生数は250万人超。いわゆる第一次ベビーブームです。昨年、令和5年の出生数が75万8631人ですので、この時代の勢いがわかります。

そんな昭和22年のことを調べていたらちょっと変わったニュースを見つけました。

なんと、卵が立春に限って立つ、というのです。お手元に卵がある方を試していただきたいのですが、丸っとした卵はころころ転がってしまい立ちません。それが立春の日には立つ、というウワサが世界を駆け巡っており、中国や米国で実際に立春に卵を立てることに成功した、とニュースになっていました。

中国の上海では多くの人が卵を立たせようと実験したため、卵の値段が12倍に跳ね上がる程だったようです。

日本でも中央気象台の技師さんたちが卵を立てる実験を行い、実際に10個もの卵を立てることに成功しました。

ところで、なぜ立春に卵が立つのでしょうか。実は立春以外でも立つのでは?でもあんなつるつるで丸っとした卵が立つことなんて想像できません。

これらの報道に疑問を感じ、北海道大学の中谷宇吉郎博士が徹底的に卵を調査しました。その結果、卵は立春に限らずいつでも立つことがわかりました。

卵の表面をよーく見てみると、細かなでこぼこがあります。このでこぼこの飛び出ている部分の内の3点によってできる三角形の中に卵の重心が上手く乗れば、立春でなくてもいつでも立つのだそうです。

頑張って挑戦し続ければ誰でも卵を立てられます。卵を立てることができない、立春にしか立たない、というのは人々の思い込みに過ぎなかったのですね。

どうでしょう?ちょっとだけ卵を立たせるチャレンジをしてみたくなりませんか?昭和22年の人々と同じように卵を立ててみてはいかがでしょうか。
ちなみに卵のとがった方の先端を下にしても立たせることは可能みたいですよ。

常盤産業は人々が卵を立てようと奮闘していた昭和22年から今までお客様に満足を届ける、という同じ気持ちで仕事をさせていただいております。

これからもチャレンジを続けていく常盤産業を何卒よろしくお願いいたします。