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世界を制覇したベアリング EV化へ耐電食性を高めさらに無敵に
こんにちは。常盤産業のブログ担当 上野です。
「ベアリング」ってどこかで聞いたことはあるけどよくわからない…って方、多いです。
ベアリングを日本語でいうと「軸受」。回転する部分の多くにはベアリングが使われているのですが、なかなか目で見ることができません。機械を動かすためになくてはならない存在であるにも関わらず存在が薄い…。
今回は縁の下の力持ちである「ベアリング」についてのお話です。
ベアリングは何をする?
ベアリングは部品同士の摩擦を減らしスムーズな動きをするために欠かせない部品のひとつです。摩擦を減らすことで機械の寿命が延びるだけでなく、動かすエネルギーの節約までする優れものです。
小さなものも大きなものも高速回転も低速回転もベアリングがないと、うまく動かないのです。
自転車や車はもちろん大きなものなら飛行機やロボット、小さなものなら歯医者さんで歯を削るためのドリル「ハンドピース」にも使われています。
ちなみに車に使用されているベアリングは…100個以上!すごいですね。
もしもこの世にベアリングが無かったらどうなるのか
ベアリングがなかったら、機械を動かすための燃料が今よりもさらに必要となります。その量は日本だけでなんと年間50万リットル!
2リットルのペットボトルに入れるとざっと25万本。ドラム缶に入れて並べると、沖縄から北海道までつながってしまうほどの量です。
これはベアリングに、部品と部品の摩擦を減らすだけでなく、部品から部品へと力を無駄なく伝え燃料を節約する働きもあるからです。機械を動かすためには、多くの燃料が必要ということがわかるだけでなく、ベアリングによって節約されていることがわかります。恐るべきベアリング!
ベアリングは機械の中に入っている部品です。なかなか見る機械がないので、ここでご紹介します。
キレイですよね。デザイン的にも指輪やペンダントトップにしても良いのでは…と思ってしまいます。
ベアリングは世界を制覇した部品
ベアリングは輪の大きさや形式によって型番が決まっているのですが、その型番は世界共通です。型番「★★★★ZZE」という番号さえ分かっていれば、ドイツでもスイスでもアメリカでも…どこでも同じものが手に入ります。
それくらい、さまざまなものに使用されていてなくてはならない存在なのです。これはもう世界制覇達成です。ベアリングに国境はありません。
そんなベアリングも無敵ではありません。スムーズに動くためには定期的なメンテナンスや潤滑が必要です。また機械の使用環境によっては、「腐食」してしまう場合があります。機械の運命を左右するといってよいベアリングが不具合を起こすととても大変です。
今後普及が見込まれる電気自動車(EV)やハイブリッド(HV)においては、駆動モータをサポートする軸受に電流が通過することで電食が発生することから、軸受メーカ各社は耐電食の対策を行っています。弊社取り扱いのNACHIベアリングはEV化に適した独自(樹脂インサート)の耐電食性ベアリングをご用意しています。詳しく聞いてみたい…と思ったら是非常盤産業にご相談ください!
まずは下記お問合せボタンより。お待ちしております!