試してみました!常盤の防音 | 安全環境

試してみました!常盤の防音

こんにちは。常盤産業のブログ担当 田中です。 夏場のセミの音、大盛り上がりの宴席、パチンコ屋の店内、工事現場のドリル、踏切を通過する電車……大きな音の出るものって世の中にいろいろありますね。一方、弊社ではそんな大きい音の中でも「騒音」とされる音を低減させる、主に工場施設対象の防音対策の提案と工事を行っております。 今までも多くのお客様に防音施工をさせていただき、5000tプレスや立体駐車場のような大きなものから卓上試験機などの小さなものまで、また半ば振動のような低い音から人の耳に聞こえるかどうかの超高音まで様々な音を低減させてきました。 そこで本日は弊社で製作したデモ用防音BOXの中にスピーカーを入れて、どのように音が低減できるのか試してみました! 実験風景は右図です。背景があまりきれいではない為、BOXの中ばかり写しております。デモ用のコンプレッサーも写り込んでいますが、今回の音源はその隣で3つの緑色の光を発しているYAMAHA製スピーカーでございます。 この防音BOX、内側に不燃吸音パネル「T-Mute」が使用されていて、両開きの扉の反対壁面には配線用にA4サイズほどの穴があけてあります。今回はこのBOX内にYAMAHA製スピーカーを設置し、扉をオープンにした状態とクローズした状態をそれぞれ30秒間、騒音計で計測していこうと思います。 尚、この日の暗騒音(音源から音を出さず、環境音のみを計測した数値)は40デシベル程。人のいない倉庫なのもあり、とても静かでした。(デシベルとは?数値の目安はこちら) まずは17000Hzのモスキート音を再生してみました。結果は… 扉オープン時 扉クローズ時 扉オープン時:59.8デシベル扉クローズ時:51.5デシベル 8デシベル程下がっていますね。私の耳では、オープン時は耳障りでしたが、クローズ時は「ああ、鳴ってるなぁ」くらいに感じました。騒音計画面横軸の周波数に注目すると特に高めの周波数帯の音がよくとれていることがわかります。 古めのベルトコンベアの音はどうでしょう。 扉オープン時 扉クローズ時 扉オープン時:80.8デシベル扉クローズ時:63.1デシベル 17デシベル下がりました。私の耳では、オープン時は人と話すのは難しそうでしたが、クローズ時は特に大きな声を出さずともおしゃべりできるくらいに感じました。周波数を見ると、最も大きな数値を出している1000Hzあたりの音がすっかりカットされていますね。 次に200Hzのホワイトノイズを再生。結果は… 扉オープン時 扉クローズ時 扉オープン時:69.4デシベル扉クローズ時:56.0デシベル 13デシベルの低減です。私の耳では、オープン時もそこまで気に障る音ではありませんでしたが、クローズ時はむしろ作業がしやすそうな、ほどよいノイズに感じました。周波数を見ると全体的に低減していますが、250Hz以下の低い音もしっかり抑えられているのがわかりますね。 逆に高い音として、古いコンピュータの発する電子音のノイズ風の音源です。 扉オープン時 扉クローズ時 扉オープン時:83.4デシベル扉クローズ時:66.5デシベル 17デシベルの低減です。この音が計測時、一番耳が辛かったです。周波数を見ていただくとわかる通り、1000~4000Hzの高い音がとんでもなく、30秒の計測中に若干鼓膜へのダメージを心配しました(大丈夫でした)。音源と耳の穴の向きがばっちり合うと脳みそに突き刺さる高音、この音の中で仕事していたら心身共にかなり大変そうです。なお、扉を閉めても音は聞こえましたが、耳を心配することはなく普通に過ごせる程度でした。 最後に大盛り上がりの居酒屋をイメージした音源を再生しました。がやがやと楽しそうな人の声が聞こえます。 扉オープン時 扉クローズ時 扉オープン時:80.7デシベル扉クローズ時:61.1デシベル 19デシベル低減です。250~1000Hzあたりの人の声やそれよりもう少し高い食器などの音がしっかり低減されています。私の耳では、オープン時はまさに大盛り上がりの宴会の隣席にいる気分、クローズ時はお店の隅にあるお手洗いに入ったくらいの気分でした。音が全くなくなるわけではありませんが、環境としては大違いです。 この通り、様々な音を再生してみましたが、この防音BOXは低い音から高い音まで低減できることがわかりました。また、同じデシベルの数値でも周波数帯によって感じ方が全く違うことも良くわかりました。人の声程度の音が中心の居酒屋音源はうるさく感じるだけでしたが、1000~4000Hzの音が中心の高音ノイズは少しだけ耳の危険を感じました。 音の問題はデシベル数値のみでなく周波数や周囲の環境、個人の感情なども関わってくる複雑な問題です。それぞれの案件ごとに防音パネルの設計から対象物の囲い方まで工夫する必要があります。 「耳栓職場にはなっていないけどスタッフの健康が心配」「地域の騒音基準には達していないけどご近所から苦情が来た」などのお悩みをお持ちの方は、計測・シミュレーションから設計・施工、施工後の効果確認までご提案できる常盤産業へ一度ご相談ください。お待ちしております!

常盤手帳2023 | その他

常盤手帳2023

こんにちは。常盤産業のブログ担当 田中です。 そろそろ年末が見えてきました。大掃除や年末年始の過ごし方の計画や、ごちそうにお正月かざりの手配、年賀状やお年玉にお歳暮の準備、忘年会に新年会、年末調整の書類作成などなど、年末年始に向けてやることがいっぱいですね。 ちなみに2023年の年賀状の受付は2022年の12月15日(木)からで、元日に届ける為には12月25日(日)までの投函が必要です。25日にポストに入れれば!ではなく、25日の回収に間に合う必要があるので、余裕をもって準備しましょう。 そんな年末、来年の手帳を準備される方も多いのではないでしょうか。弊社、常盤産業でも毎年手帳を作成しています。本日はその常盤手帳2023年版をご紹介いたします。 扱いやすいサイズです 外観はコーポレートカラーのブルー一色のシンプルでどなたでも使いやすいデザインです。大きさは横約90mm×縦約147mm、厚み約10mmで、作業着のポケットなどにすっぽり入ると評判です。 表紙をめくるとTOKIWAロゴ、裏表紙をめくると弊社各拠点とグループ企業の情報が載っています。常盤産業に問合せたいけど電話番号いくつだっけ?という時に便利ですね。皆様のお問合せ、ご相談をお待ちしております。 裏表紙をめくった様子 カレンダー部分はひと目で予定を確認できる一ヶ月見開きタイプ。各月の始めには、その月の二十四節気や雑節が載っています。雑談の中でさらりと二十四節気や雑節に言及できるとなんだか知的ですね。 6月6日は二十四節気の一つ「芒種(ぼうしゅ)」 罫線入りと無地(切り離し可能)があります カレンダー部分の次は常盤手帳の一番の特徴(田中調べ)、たっぷりのメモです。何ページあるのか数えてみたらなんと!メモだけで155ページありました!(手作業で数えたため、誤差がある可能性がございます) メモ取り放題ですね。お仕事中にポケットからサッと取り出して情報を書き留めるのにぴったりです。 さらにメモのうち16ページ分はミシン目で切り離せるようになっていて、どなたかに急遽メモを渡したい時にも便利ですよ。 手帳の最後には日本各地の地図や国内主要都市の地下鉄路線図、度量衡換算表や市外局番表など、あると助かる情報がギュッと詰まっています。2023年から変わる名古屋市営地下鉄の駅名もしっかり新しくなっていますよ。ちなみに、名前が変わる駅は下記の4つ。久しぶりに名古屋に行くぞ、という方、要注意です。 ・中村区役所→太閤通(たいこうどおり)・市役所→名古屋城(なごやじょう)・伝馬町→熱田神宮伝馬町(あつたじんぐうてんまちょう)・神宮西→熱田神宮西(あつたじんぐうにし) 常盤産業本社の最寄り駅は東別院(ひがしべついん) コンパクトなボディに必要なものがしっかり詰まった常盤手帳、「欲しい!」という方いらっしゃいましたらお近くの常盤産業スタッフへお声がけ、または下記お問合せよりご連絡ください。 ※準備数に達しましたら配布を終了いたします

目に見えないものを見る為には | サーモグラフィ

目に見えないものを見る為には

こんにちは。常盤産業のブログ担当 田中です。 犬や猫にとってこの世界がどう見えているかってご存知ですか?実は人間とはかなり違う世界を見ています。犬は青と黄色、猫は青と緑、を感知することができます。つまりその2色とそれらの中間色しか見えていないんだそうです。赤色なんかは灰色っぽく見えるようですよ。 一方で人間には見えない光(色)を見ている動物もいます。昆虫などは人間には見えない紫外線が見えています。 では、紫外線の反対の赤外線はというと、マムシやハブなどの一部のヘビは感知できます。目で見ているわけではなく、ピットという器官で赤外線を感じ取って獲物のいる方向を判断しているそうですよ。 私たちの目には赤外線は見えませんが、赤外線サーモグラフィカメラを使用すれば赤外線を利用して物の表面温度を知ることができます。なぜ、赤外線サーモグラフィカメラで表面温度を測ることができるのでしょうか。 ・そもそも赤外線とは赤外線とは、私たちの目に見える光と電子レンジなどに使用されるマイクロ波との間の領域の光のことです。絶対零度(マイナス273℃)よりも温度の高い全ての物質から自然に放射されています。私たちの身体からも、洋服からも建物からも赤外線は出ているんですね。 ・なぜ赤外線で温度がわかるのか温度を持つ全ての物体から赤外線は放射されていますが、その物体の温度が高温になればなるほど赤外線の放射量が大きくなります(物体の温度の4条に比例)。つまり、冷たいアイスクリームより温かい私たちの方が沢山赤外線を出していて、赤外線の世界ではより明るく光っていることになります。 ・なぜ赤外線サーモグラフィカメラでものの温度がわかるのかサーモグラフィカメラは物体から出ている赤外線の強さを特殊なレンズとセンサーで検出し、表示しています。赤外線の強さは物体の温度が高い程強くなることを利用して、物体に触れずにその表面温度を換算することができます。私たちの目に見える光がない、暗闇の中でも赤外線は出ているため、光源がなくても映像化できますよ。 見えないものが見えるってなんだか不思議ですよね。 赤外線サーモグラフィカメラを使用すると、見えないものが見えるかわりにアクリル板の向こう側の景色など、目で見えるものが見えなかったりもします。使用をご検討される時には赤外線の特性に合わせた環境整備が必要になることがあります。 弊社では、日本国内で唯一の赤外線サーモグラフィカメラメーカー、日本アビオニクス社のサーモグラフィカメラを取り扱っております。 弊社取り扱い赤外線サーモグラフィカメラの例はこちら ご使用環境や見たい対象についてのヒアリング、それに合わせたカメラの選定等のご相談も可能です。赤外線サーモグラフィカメラをご検討の方は一度、下記お問合せよりご相談ください。

凸についてのはなし | 自動化・省人化

凸についてのはなし

こんにちは。常盤産業のブログ担当 田中です。 突然ですが、この黄色いでこぼこしたブロック、ご存知でしょうか? そう、街中や駅で見かける点字ブロックですね。正式名称を「視覚障害者誘導用ブロック」と言います。視力が無かったり低下している人がこのでこぼこを杖や足の裏で確認して移動の助けにする為のものです。 この点字ブロック、実は日本生まれなんです!1965年に岡山県の三宅さんという方が考案し、その2年後の1967年3月に国道250号原尾島交差点付近に世界で初めて設置されたそうですよ。1970年には旧国鉄駅にも導入され、今では世界150か国以上で使われています。 点字ブロックにはいくつか種類があり、並んだ線が移動の方向を示す「誘導ブロック」、危険な場所や目的地を示す、点が並んだ「警告ブロック」があります。誘導ブロックに沿って歩いていると誘導ブロックの交差点や案内板の前、横断歩道や階段前などに警告ブロックがあるのを見つけられますね。 これらのブロックの形は、JIS規格で定められています……が、実はJIS規格で定められたのはつい最近、2001年のことなんです。それまでは様々な形・デザインの点字ブロックが作られていました。今でも古い点字ブロックの中には変わった形のものがあります。 色については明確な決まりはないそうですが、原則黄色とされています。日々見かける点字ブロックもほとんど黄色ですね。目が見えない人が使うものなら色なんて関係ないのでは?と思われるかもしれませんが、点字ブロックを利用するのは全く視力の無い方だけでなく、弱視者などの視力が全くないわけではないが見えづらい方も使用します。黄色はそのような目が見えづらい方にとって周囲の路面と見分けやすい色とされているのが理由だそうです。 目が見えない・見えづらい人にとって大切な点字ブロック、必要な人が利用できるように視覚に障害のない人は上に物を乗せないように気を付ける必要があります。 点字ブロックの上に駐車・駐輪したり、点字ブロックをふさいで立ち話をしたりしていると視覚障害者がぶつかったり自転車を倒してしまったりというトラブルが発生してしまいます。誰もが安心して歩けるように気を付けたいですね。 さて、点字ブロックは世の中に必要な凸ですが、塗装面の凸は無くしたいものです。 常盤産業の画像検査ではなんと光沢のある塗装面に発生した0.5mm以下のブツも発見することができます! 例えば、こういった光沢のある面。緑色の丸いシールの横に小さなブツがありますが、通常ですと撮像時に反射してしまったりしてなかなか検査の自働化が難しいワークです。 でも、光を当てる方向を変えて撮影し、PC上でランダムに着色した画像を組み合わせると……小さなブツも発見できちゃいます。これをAIに学習させれば自動で検査が可能ですね。 常盤産業の画像検査では、鋳物表面や光沢表面、透明素材、特大サイズなどの検査自働化しづらい・他社では断られた検査について、様々な手段で検出・自働化するご提案を行っています。一度相談したい、サンプルテストをお願いしたい、前後工程も併せて提案してほしい、という方は下記お問合せよりご相談ください!

爽やかブルー 新しい会社案内 | その他

爽やかブルー 新しい会社案内

こんにちは。常盤産業のブログ担当 田中です。 青色、と聞くとどんなものを思い浮かべますか?海や青空、信号、デニム。食べ物にはあまり多くないですが、ラムネ、ブルーベリー、ブルーハワイのかき氷などでしょうか。スポーツがお好きな方ならサムライブルーや中日ドラゴンズ(弊社は名古屋の企業なのでドラゴンズを代表選出いたしました)などを思い浮かべるかもしれません。 青色には冷静、とか平和、信頼、誠実なイメージがあります。集中力を高めたり、気持ちを落ち着かせる心理的効果もあるそうですよ。食欲を減退させるのでダイエット中の食器の色におすすめです。 では、常盤産業のコーポレートカラーはご存知でしょうか。ここまで読んでいただいた方にはご賢察いただけるかと思いますが、「ブルー」です。空や信号の青というよりは、海やデニムに近い、深い青です。このホームページも青基調でデザインされていますね。 少し前ですが、弊社の会社案内パンフレットが一面ブルーに刷新されました。 以前は白地にブルーのロゴでしたが、今回新しくなったバージョンは一面のブルーにシルバーのロゴが光っています。よりクールで格好よくなったのではないでしょうか。 もちろん表紙だけでなく、中身も新しくなっていますよ。 テーマは「常盤産業のパッション」です。 従来通り、常盤産業の事業をご紹介しているのはもちろん、私たちがどのような気持ちで日々お客様へご提案活動をさせていただいているか、について以前よりさらに詳しくお伝えできる内容になっています。こういったパンフレットはいつも営業のご説明と共にお渡しできるわけではなく、時には郵送で遠方のお客様へお届けしたり、時にはお客様社内で回覧いただいたり、と独り歩きすることもあります。そういった、直接常盤産業の人間がお渡しできない場合でも、私たちの信念や思いを少しでもお伝えしたく、今回このように改定いたしました。 弊社の技術や取り扱い製品についてもしっかり記載しております。 会社案内パンフレットというものの特性上、深い製品紹介とは違いますので、気になる製品や技術がございましたら是非お問合せくださいね。詳しい担当者が喜んでご説明いたします。 さて、この新しい青い会社案内パンフレット、「旧版しか手元にない」「まだもらっていない」という方、ご案内が遅れており申し訳ございません。すぐに担当者がお届けして、または遠方の場合は郵送の上でご紹介いたしますのでご連絡ください。もちろん、「特にこの製品について詳しく!」というお問合せもお待ちしております。 製品について、新しい会社案内パンフレットのご希望は下記お問合せよりお願いいたします。