
2025.06.27
サーモグラフィカメラで正確に測るために…
こんにちは。常盤産業のブログ担当 上野です。サーモグラフィカメラってどんなものの熱でも測ることができる万能カメラだと思っている方も多いのではないでしょうか。実は、サーモグラフィカメラでも正確に測ることができないものがあります。測ったつもりでいる数値は、もしかしたら間違っているかも!?今回は、サーモグラフィカメラが測ることができないものと正確に測るためのポイントについてご紹介します。 サーモ…
投稿日:2025.09.08 最終更新日:2025.09.02
こんにちは。常盤産業のブログ担当 上野です。
サーモグラフィカメラを品質管理や研究などの目的で導入している企業が、年々増えています。その理由は、非接触で夜間や視界の悪い場所でもしっかり測定ができるから。ちなみに、サーモグラフィには便利な機能の付いたものがありますが、使いこなせなければ無駄な機能になってしまいます。もったいないですね。今回はサーモグラフィを選ぶ際のポイントについてご紹介します。
目次
サーモグラフィが測っているのは、物質から出ている赤外線です。たくさんの「点」と「点」の温度を測り、「面」の温度として表示しています。だからこそ、非接触なのに部分的な温度の違いや「熱」の移動を見ることができるのです。
しかも、デジカメでは映すことが難しい、暗い場所、煙や霧で視界が悪い場所でも測定可能。これもサーモグラフィの魅力のひとつです。
利用する企業が増え続けているサーモグラフィ。これから導入または追加しようと考えている企業もいるのではないでしょうか。実は、サーモグラフィを選ぶにはいくつかのポイントがあります。
サーモグラフィカメラの機種によって測定できる温度の範囲が違います。もし、微細な温度変化を測定したいなら、温度分解能が細かい機種がおすすめです。日本アビオニクス社のサーモグラフィには最大0.025℃の温度差を測定できるスペック機種「R550Pro」があります
サーモグラフィカメラの設置位置から、測定したいものが画角に入り切るかによっても選ぶ機種が違ってきます。もしも、画角内に収まらないなら、測定距離を長くとるか、より広角な機種またはオプションで広角レンズを使用できる機種がおすすめです。
動画で温度変化をとらえるなら「フレームレート」をチェックしましょう。「フレームレート」とは、動画において1秒間に画像が変わる枚数のことです。フレームレートの枚数が多ければ多いほど、見た目が滑らかな画像になります。例えば、「フレームレート7.5枚」なら、1秒間に7.5枚の画像が変わるということです。
ちなみに、テレビのフレームレートは35枚。つまり、1秒間に35枚の画像が変わっていることになります。日本アビオニクス社のサーモグラフィカメラには、フレームレート1,000枚という超高速撮影が可能な機種「InfReC H9000」があります。
こんな機能もあったらよいな、この機能は捨てがたい…と、どんどん機能を増やしてしまうと本体価格が高くなってしまいます。でも、予算をオーバーしてしまっては何もなりません。予算も考えながら機種を決めていきましょう。
これらの機能は、製品カタログの仕様欄で確認することができます。しかし、実際に購入するとなるとなかなか決められずに迷うこともありますよね。サーモグラフィカメラを購入したいけど、どの機種が良いか決められない…という方は、まずは常盤産業にご相談ください。お客様に最適な機種をご予算に応じてご提案いたします。
日本アビオニクス社のサーモグラフィカメラには研究開発、設備の保守保全に特化した機種から点検・発火監視等に活用できる機種まであります。
使い勝手がよくおすすめなのは、「Thermo FLEX F50」。なんと、カメラヘッドとコントローラーが脱着可能な機種です。脱着できるので、カメラヘッドのみを設備の奥を覗きこませることも可能。また、カメラヘッドをヘルメットに取り付け、測定者の目線の高さでの測定も可能です。
この他にもさまざまな測定波長を持ち、アルミニウムや石英ガラスの表面を測れるもの、インフラの点検や建物の外壁診断用途にドローンに搭載された実績のあるモデルもあります。また目ではなかなか見ることができない極小のものを見るために、顕微鏡レンズを付けられるオプションを持つ機種もあります。
しかも日本アビオニクス社のサーモグラフィカメラは国産で安心です。
保守サービスがついていると、購入後に何かあった際に安心ですね。サーモグラフィについて相談したいなと思ったら常盤産業にご連絡ください。目的と機能が合致したサーモグラフィをご提案いたします。