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2023.11.21

狭い配管をスイスイ♪ ミミズ型ロボット

こんにちは。常盤産業のブログ担当 田中です。

ミミズやヘビ、尺取虫など、地を這う細長くて手足のない生き物はいろいろいます。見た目が苦手な方も多く(私もミミズがダメです)、あまりじっくりと観察したことはないかもしれませんが、実はこの細長くて手足のない生物たち、みんな前進移動の仕方が違うんです。

※この記事には右のイラスト以外のにょろにょろ生物達の画像はありませんので、苦手な方もご安心ください。

ヘビは身体をくねらせて前進しています。まっすぐ伸びて進むのではなく、進行方向に向かってジグザグに身体を曲げている様子が浮かびますね。「蛇行」という言葉の通りです。ちなみに泳ぐときも同じ動きをするそうです。

尺取虫はヘビとは違い、身体を地面と垂直方向に曲げて移動しています。くの字に縮み、伸びる時に前方に伸びます。ちなみによーく見ると小さい足があるそうで、細長くはありますが厳密には手足がない、とは言えなさそうですね。

ミミズはヘビとも尺取虫とも違う進み方をしますよ。ミミズは各部分の太さと長さを変化させて進んでいます

進みたい方向の節を太く短くして地面との摩擦を大きくし、今太く短くした部分を細く長くしながら、そのすぐ後方の節を太く短くする、これを身体の端から端まで繰り返すことで前に進んでいます。

これは蠕動(ぜんどう)運動という動きで、身近なところでは私たちのお腹の中、腸も同じ動きをしていますよ。

このミミズの動き、ヘビや尺取虫と比べると進みが遅く、一見劣っているように見えます。しかし、実はこのミミズの動き、移動に使う空間が最も小さく済む、狭いところに適した移動方法なのです!

本日はこのミミズの動きに着想を得た、「ミミズ型ロボット」をご紹介いたします!

そのミミズ型ロボットとはソラリス社の「Sooha」。

いくつもの節でできており、この節一つ一つが膨らんだりしぼんだりします。この膨らんでしぼむ動きでまるでミミズのように前進する為、移動に必要な空間が小さく、例えば狭い配管の中などをスムーズに進むことができますよ。

先端にカメラとライトがついているので、配管の中をばっちり記録できます!

ミミズ型ロボットSooha外観

φ100mm以下の狭い空間にも入れる

最小でφ37mmまでのミミズ型ロボットの開発実績がありますので、1.5インチ菅(約38mm)の中もスイスイ進めます。1.5インチ用であれば15メートルと、かなり長い距離を進めますので内視鏡では到達できないところまでたどり着けますよ。

垂直方向にも進行可能

膨らんで摩擦をおこして進むので、まっすぐ垂直に伸びる配管の中も登り下りできます。また、90度の曲がり角も曲がれますし、その曲がり角が連続しても進めます。ドローンなど、無線電波を使用したものだと曲がり角で上手く通信できなくなることがありますが、Soohaなら問題なく映像を撮ってこられます

優れた防爆性能

Soohaの伸び縮みは空気圧で駆動しているので、優れた防爆性能を有しています。一般的な配管だけでなく、ガスや油で満たされた危険な配管内でも活躍できますよ。

どうでしょう、今まで見たことがないタイプのロボットではないでしょうか。

複雑な操作をしなくても狭い管内を進むことができ、先端のカメラで配管内を撮影し、傷や汚れ、溶接痕を確認することも、ブラシを取り付けてそのまま掃除をすることもできます。

このミミズ型ロボットSooha。実は試作製品の為、現在実際に使用してお試しいただけるご協力企業様を募集中です。

古い配管がいっぱいあるけど、中の様子を確認したことがない、ダクト内にほこりや油が溜まっていないか、またそれらへの引火が怖い、管内の減肉が心配、という方、是非一度soohaのお試しにご協力いただけませんか?

「こんな配管は見れる?」「まず打合せで詳細を知りたい」「是非試してみたい!」という方は下記より、常盤産業へご連絡ください。お待ちしております!