
2025.06.27
サーモグラフィカメラで正確に測るために…
こんにちは。常盤産業のブログ担当 上野です。サーモグラフィカメラってどんなものの熱でも測ることができる万能カメラだと思っている方も多いのではないでしょうか。実は、サーモグラフィカメラでも正確に測ることができないものがあります。測ったつもりでいる数値は、もしかしたら間違っているかも!?今回は、サーモグラフィカメラが測ることができないものと正確に測るためのポイントについてご紹介します。 サーモグラフィカメラはどんなものでも測れるのか 真っ暗なところや煙が充満し、視界が遮られる環境ではデジカメで撮ることができません。でも、サーモグラフィカメラなら撮ることができます。なぜ、サーモグラフィカメラは視界が遮られる環境でも測ることができるのでしょうか?それは、ものから出ている赤外線を測っているから。赤外線を測っているからこそ、触れることなく「ピッ」と温度を測ることができるのです。人の目でみることができない世界を、可視化できるサーモグラフィカメラって無敵な存在に感じますよね。でも、こんな無敵なサーモグラフィカメラにも測ることができないものがあるのです。 サーモグラフィカメラにも測れないものがある なんでも測れそうなサーモグラフィカメラ。しかし、測れないものもあります。測れる・測れないに大きく関係するのが「反射」と「角度」です。反射といっても私たちに見える「反射」とは少し違い、赤外線の世界での「反射」です。赤外線の世界には、反射しやすいものと反射しにくいものがあります。 反射が強いものは、表面に映り込んだものの赤外線を測ってしまうため、正確に測れません。特にアルミや銅などの金属類の計測は、苦手とするところです。他には、ガラス越しのものを測定するのも苦手です。 例えば、メガネをかけた人をサーモグラフィカメラで撮影すると、サングラスをかけたように映ってしまいます。これは、メガネの向こうにある皮膚の温度ではなく、メガネ自体の熱を測定してしまうからです。このようにサーモグラフィカメラにも測ることが苦手なものや測れないものがあります。 角度によっては正確に測れないことがある 測定するものとサーモグラフィカメラとの角度にも大きな関係があります。 一番推奨する角度は、測りたいものとサーモグラフィカメラが90°(直角)のときです。90°からずれてしまうと、赤外線をうまく捕らえることができなくなってしまいます。さらに、45°を超えてしまうと、正確に測定できなくなってしまいます。測るときは、サーモグラフィカメラが直角になるようにしましょう。 この他にも材質や表面の状態や波長、温度によっては、正確に測れない場合があります。 進化するサーモグラフィカメラ~ガラス越しの物体や気体が測れる~ サーモグラフィカメラにとって苦手なガラス。しかし、日本アビオニクス社のサーモグラフィカメラにはガラス越しでも測定できる機種があります。他にも炎や気体の波長が測定可能なカメラもあります。 最適なサーモグラフィカメラを選ぶポイントは、・測りたいのはどんなものか・使用するのはどんな環境か・どんな目的で利用したいかです。使用する状況に合わせたサーモグラフィを選ぶことで、信用できる結果を得られます。 実際にサーモグラフィカメラの導入を考えると、どんな機種がよいのか、どんな機能があるのか…など、わからないことがたくさん出てきてしまうのではないでしょうか。そんなときは常盤産業にご連絡ください。お客様のご要望をお伺いし、使用環境や目的に合った最適なサーモグラフィカメラのご提案をいたします。 サーモグラフィカメラのことなら常盤産業に!お待ちしております。 ・サーモグラフィに関する他の記事はこちらからご覧いただけます ・弊社の取り扱い製品こちらからご覧いただけます ・弊社が手掛けた事例はこちらからご覧いただけます ・画像を活用した設備はトキワシステムテクノロジーズへ