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油圧トラブルの約7~8割は「作動油」が原因!
回避するための5つのポイント

こんにちは。常盤産業ブログ担当 上野です。
油圧機器は、大きな機械を動かす重要な動力源。工場の「心臓部分」といっても過言ではありません。
もし、この心臓が突然止まってしまったらどうなるのでしょうか。

人の力では到底動かすことができない、とてつもない力で大きなものを動かしたり、切断や圧縮、回転など様々な用途で活用されています。

この油圧機器が何らかの不具合で止まってしまうと、生産ラインが停止するという一大事を招きます。場合によっては、莫大な損失につながることもあるため、未然に防ぐことが不可欠です。
今回は、油圧機器のメンテナンスについてご紹介します。

油圧機器のトラブルの原因

油圧機器におけるトラブル原因の内訳を調べてみると、興味深いことがわかります。トラブル原因の第1位は、ダントツで「作動油」です。さらに詳しく調べてみると、コンタミが5~6割、スラッジが2~3割、水分や空気の混入が1割弱関わっていると言われています。

コンタミ(コンタミネーションの略称)とは、多くは固形の異物(ゴミ)のことで、砂や切粉などの金属片、シール類の破片などのことです。

また、スラッジとは、回転軸やバルブ、ポンプ、配管内部に固着し、トラブルを引き起こす可能性があるドロドロの固形物や粘着物質です。

作動油が高温にさらされたり、異なる種類の油が混ざり合ったりすると、化学変化が起こり粘度のあるスラッジへと変化します。さらに小さなスラッジ同士が集まり、先ほどのコンタミなどを取り込んでどんどん成長し、油圧機器の精密部に堆積・固着して流路を塞ぎ動作不良を引き起こします。

油圧機器のメンテナンスを怠ると作動油はドロドロになる

言い換えれば、作動油の清浄度対策を徹底するだけで、油圧トラブル全体のおよそ7~8割を防ぐことができるのです。

春に油圧トラブルが増えるのはなぜ?

油圧機器にとって血液ともいえる「作動油」は、温度によって粘度が変わる性質があります。

例えるなら「はちみつ」です。寒い冬はドロドロしていて、なかなか出にくいですが、暖かくなるとサラサラと出てくる…。こんな感じです。

油圧機器の作動油は、はちみつのように気温が低いとドロドロになる

冬から春への変わり目であるこの時期は、温度や湿度管理の難しい時期です。また、年度末で、生産量が増えるため機械を通常より長時間稼働させる現場も多く、よりトラブルが増える傾向にあります。

そのため、日頃のメンテナンスが重要になります。油圧機器は定期的な点検を行うことで、大きなトラブルになる前に予兆を察知することができます。

油圧機器の維持に欠かせない「5つのポイント」

油圧機器を元気に保つために、これだけは押さえておきたいポイントを5つに絞りました。

  • 「油の量」を確認する

油量ゲージを見て、規定量の油が入っているかチェックしましょう。不足すると空気を吸い込んだり、気泡が大量に発生し異音や故障の原因になります。

作動油の量を確認
  • 「漏れ」を見逃さない

ホースのつなぎ目や床に油がにじんでいませんか?ほんの少しでも漏れているなら、内部のパッキンが寿命を迎えているサインです。

作動油が漏れていないか
  • 「温度」を手で感じる

タンクの側面を触り、お風呂よりも熱い(50〜60℃以上)と感じたら要注意。油は熱すぎると急激に劣化します。

※火傷に注意し触れる範囲で確認してください

タンク側面が熱いのは要注意
  • 「音」の変化に敏感になる

「ギャー」という甲高い音やさらに高い「キーン」という音、「ゴゴゴ」という振動は、ポンプの悲鳴かもしれません。普段の音を覚えておき、聞き分けることが早期発見のコツです。

変な音がしていないかを確認
  • 「フィルター」の詰まりを見る

フィルターが目詰まりすると、汚れた油が機械の中を循環します。ポンプの破損や故障の原因となるためしっかりとチェックしましょう。

フィルターが目詰まりしていないか

作動油の交換時期を見逃さない

作動油の交換時期は、一般的に「1年ごと」または「稼働2,000〜4,000時間」です。年度末の定期点検に合わせて交換するのが、最も効率的で忘れにくいタイミングです。

油圧機器の作動油はこんなに色が変化する

ただし、見た目が白濁・変色していたり、焦げ臭い匂いがしたりする場合は、交換時期に関わらず早急な交換をおすすめします。

明日から使える!日常点検チェックシート

毎朝5分でできる、簡易チェックリストです。これを習慣にするだけで、突発的な故障を劇的に減らすことができます。

点検項目 チェック内容 判定
作動油量 タンクの作動油が規定範囲内にあるか OK / NG
漏れ ホースや繋ぎ目から作業油が漏れていないか OK / NG
音・振動 普段聞きなれない変なことがしていないか OK / NG
温度 タンクが異常に熱くなっていないか OK / NG
作動油が白濁、真っ黒になっていないか OK / NG

チェックシートのダウンロードはこちらから

油圧機器のメンテナンスなら常盤産業に

油圧ユニットのメンテナンスは、「いつもと違う」という違和感に気づくことが、重要です。

年度末・年度初めのバタバタで機械が止まって途方に暮れる前に、一度チェックをしてみましょう。 常盤産業では、油圧機器のメンテナンスだけでなく、貴社の環境に合わせたオリジナル品の製作も承っております。

  • このスペースに設置できるサイズの油圧機器が欲しい
  • 長年使用しているのでメンテナンスをして欲しい
油圧機器のことなら常盤産業にお任せください。

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