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油交換ゼロに!?静電浄油機EDC

こんにちは。常盤産業のブログ担当 田中です。

ごみって生きている限りどうしても出ますよね。食品などの包装や野菜のヘタ、もう着れなくなった服、用が終わったメモ用紙や毛先の開ききった歯ブラシ……。ごみを限りなく減らそうと想像を巡らせてみても、抜けた髪の毛や排泄物といった私たちの身体から出るごみは無くせなさそうです。

現代日本の多くの自治体では市町村指定のごみ袋を購入し、分別したごみをそれに詰めて捨てています(指定のない自治体や無料配布している自治体もあります)。このごみ袋、なんと高いところでは45リットル一枚あたり100円を超えてくるようで、ただごみを捨てるだけなのに意外と出費がかさみますね。

リサイクルやリユースといった手段でそれらのごみを有効活用できる可能性はありますが、そうするにせよ処分するにせよ手間や時間、お金がかかります。

ごみを全く無くすことは難しいですが、できるだけ少なくなるよう心掛けて生活したいですね。

さて、私たちの生活で出るごみを無くすのは難しいですが、油圧機器の廃油はゼロにできるかもしれません。

「いくらフィルタでキレイにしても油は使っていたら汚れるし、定期的に交換しないとバルブやポンプに不具合がおきてしまう」と思っていませんか?

50年以上作動油の調査研究を行っているクリーンテック社の静電浄油機「EDC」を使えば、油交換がいらなくなるかもしれませんよ。

EDCの構造

この静電浄油機EDCは静電気によって油中の汚染物質を除去してくれる装置です。油中のコンタミ(汚染物質)は帯電している為、静電気を上手く使うことでコレクターへ引き寄せられ、付着します。とても大きな力が作用するので、鉄などの金属はもちろん、非鉄金属も有機物も無機物も、油に溶解していないあらゆるコンタミに有効ですよ。

EDCの捕集原理

特長は……

0.03μmの極小コンタミも捕集!

静電気で捕集する為コンタミの大きさは関係ありません。一般的なフィルタでも捕集できる金属摩耗粉などはもちろん、1μm以下のスラッジや0.03μmの微粒子も捕集し、油を新品以上に清浄に保ちます

捕集されたスラッジ

フラッシング効果も期待できる

清浄になった油が油圧経路を循環することでポンプや配管内といった油圧経路内部に蓄積された劣化物を洗い流す効果も期待できます。

ポンプの消費電力も削減

油圧経路内にコレステロールのごとく貼り付いた劣化物が無くなることでポンプにかかる負荷も減少。元の状態にもよりますが、ポンプの消費電力を5~20%も改善させます!

これらの特長により、常に新品同様かそれ以上の油の清浄度を保ち、ポンプなどの部品の劣化も防ぎ消費電力も削減し、油交換の必要もなくなります!
※消耗品交換、足し油などのメンテナンスは必要です

油の交換頻度が高い細かなスラッジをフィルタで捕集しきれない、環境負荷を低減させたい、といったお悩みをお持ちでしたら、静電浄油機EDCをご検討されてはいかがでしょうか。まずは下記お問合せよりご相談ください!

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