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リニアウェイのメンテナンスはもう不要!
異物侵入を防ぐレールカバーが登場

こんにちは。常盤産業です。

リニアウェイはメンテナンスを怠ると、精度の低下や設備本体にも悪影響を引き起こします。結果として修理や買い替えといった多額の費用が発生する可能性があります。

しかし、2025年5月にIKO社から発売されたファスナータイプ高機能防じんカバーがあれば、今までのような頻繁なメンテナンスは不要になり、リニアウェイをきれいに保つことができます。

この革新的なファスナータイプ高機能防じんカバーがリニアウェイメンテナンスの常識を変えます。

リニアレールの掃除は必要だけど大変
この記事を書いた人
常盤産業株式会社担当者

リニアウェイのメンテナンスは手間がかかる

リニアウェイは、どうしても粉じんや切削油の飛沫、グリスの塊などが付着してしまいます。メンテナンスのたびに、以下の手順が必要となり、時間と手間がかかります。

  1. 電源OFF(安全確認を行う)
  2. 手で取り除ける異物を取り除く(手袋着用)
  3. 表面をクリーナーでふき取る
  4. 乾燥
  5. 給油または潤滑油を塗布(適宜)
  6. 電源ON(動作確認を行う)

しかも、汚れがこびりついている場合は、さらに多くの時間がかかることがあります。では、一体なぜ、時間と手間をかけてメンテナンスをしなければならないのでしょうか。

リニアレールの掃除が作業効率をダウンさせているのかも

リニアウェイのメンテナンスを怠るとどうなる?

メンテナンスせず怠ると、位置決めの精度が低下したり、動作が不安定になります。その結果として、品質が低下してしまう恐れがあります。加えて、異物がレールや可動部に挟まると摩擦が生じ、リニア本体の寿命を縮めてしまいます。この他にも、振動や騒音が増加する可能性も出てきます。そして、このまま使い続けると、最悪の場合、壊れてしまい修理が必要になることも。

やはり、日ごろのメンテナンスは、非常に重要です。

ファスナータイプ高機能防じんカバーならリニアレールに異物を侵入させない

異物の侵入からリニアウェイを守る「ファスナータイプ高機能防じんカバー」

2025年5月に発売されたIKO社のリニアカバーは、なんと驚くべきことにファスナー式です。テーブルの部分が通るたびにファスナーが開閉します。テーブルがある部分以外は、ファスナーが閉じているため、異物の侵入を防ぎます。

この製品は、YKK株式会社との共同開発によるもので、性能の高さに間違いはありません。

これなら、粉じんが多い設備環境でもメンテナンスにかける時間を大幅に短縮できます。

これなら、作業効率向上だけでなく、リニアウェイの耐久性も格段に上がりそうですね。

知識と経験があるからこその常盤産業。

常盤産業には「こんな設備があれば良いのに…」を叶える製品がたくさん

今回、ご紹介したファスナータイプ高機能防じんカバーはいかがでしたでしょうか。

弊社は、「こんな設備があれば良いのに…」というお客様のご要望を実現するために、これまでの知識と経験をもとに「どうすればお客様のご要望にお応えできるか」を常に考え、最適なご提案をいたします。

また、どの工程を改善すればよいかといったコーディネートも弊社の得意とするところです。お客様のご要望をお聞かせいただき、さまざまな取り扱い製品のなかから最適なご提案をいたします。これまでの「当たり前」を変える常盤産業に、お気軽にご相談ください。

弊社の取り扱い製品はこちらからご覧いただけます

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