
2025.06.27
サーモグラフィカメラで正確に測るために…
こんにちは。常盤産業のブログ担当 上野です。サーモグラフィカメラってどんなものの熱でも測ることができる万能カメラだと思っている方も多いのではないでしょうか。実は、サーモグラフィカメラでも正確に測ることができないものがあります。測ったつもりでいる数値は、もしかしたら間違っているかも!?今回は、サーモグラフィカメラが測ることができないものと正確に測るためのポイントについてご紹介します。 サーモ…
投稿日:2025.05.19 最終更新日:2025.09.24
こんにちは。常盤産業のブログ担当 上野です。
赤外線サーモグラフィって、随分身近なものになりましたね。コロナ禍時代から定着したお店や病院などの入り口に設置された検温器。ピッと数秒で皮膚表面の温度を測り体温を推定します。昔の水銀体温計(この体温計のことをご存じなのはミドル世代以降かもしれません)なら数分待たなくてはならなかったのに…不思議です。
赤外線サーモグラフィは、なぜ非接触で測ることが出来るのか…。
それは、体から出ている「赤外線」を測っているからです。今回は、サーモグラフィが測る「赤外線」についてご紹介します。
目次
赤外線サーモグラフィが測っているのは、物から出る「赤外線」です。赤外線は物の温度によって出てくる光の一種で、それを利用して温度の違いを色で見えるようにするのが、赤外線サーモグラフィです。
赤外線って言葉では聞いたことあるけど、見たことがないっていう方多いですよね?それもそのはず、赤外線はほとんどの人が目で見られない領域の光だからです。
「目に見えないけど存在している」ってなかなか受け入れがたい…。
でも、この赤外線を利用している動物もいます。ガラガラヘビやニホンマムシなどは獲物を狙うときに赤外線を利用しています。こうすることで、暗い夜中でも温度を感じ取り、獲物をゲットできるのは赤外線のおかげなのです。
赤外線で見える世界と目から見ている世界は、まるで別世界です。真っ暗で、目では見えない状況でも赤外線で見れば、まるで昼間のようにくっきりと見られます。しかも、煙や霧で視界が遮られている状況でも赤外線を利用すると、くっきりと見えるのです。
デジタルカメラが苦手な真っ暗な中での撮影も、赤外線サーモグラフィならしっかりと撮影できます。
赤外線サーモグラフィは、物に触れずに温度を測定できます。加えて、温度の変化や熱の移動を追いかけることも可能です。しかも測定スピードが速い!
これらの特長を活かして、多くの機械設備やプラント設備の温度を監視するために利用されています。この他にも目で見えない外壁のひび割れを見つける、火山活動を監視における地表熱の温度観測や、ごみ処理場での火災防止のための発火監視にも利用されています。
光がなく、視界の悪い状況でもしっかり温度を測ることができるサーモグラフィの利用は、無限大なのかもしれません。
《実験》
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