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【製造業の安全対策】 見えない脅威「ガス漏れ」を防ぐガス検知器

こんにちは。常盤産業です。

「安全なくして生産なし」、この言葉は、アメリカの鉄鋼王アンドリュー・カーネギー氏が残したものです。今もなお、多くの現場で語り継がれているこの言葉は、安全がいかに重要であるかを物語っています。

常に見えない危険が潜む現場において、可燃性ガスや有毒性ガスの漏洩は、引火や爆発、中毒事故を引き起こす可能性があります。ひとたび事故が発生すると甚大な被害となるため、なんとしても避けなければなりません。

今回は、スタッフの命と事業を守るガス検知器についてご紹介します。

ガス検知器はスタッフの身を守る
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常盤産業株式会社担当者

愛知県名古屋市に本社を置く機械設備商社(知識商社)。 生産設備の自動化事業を核とし、500件以上の製造現場で課題解決を支援。特定のメーカーに縛られない中立な視点と、現場に寄り添う提案力に定評がある。

ガス検知器は「安全」を確保する第一の砦

製造業の工程では、可燃性ガスや有毒ガスが発生することがあります。特に、水素や一酸化炭素は、無色無臭のため、万が一漏れていても気づくことができません。

※都市ガスは本来、無色無臭ですが、ガス漏れ時に早く気づくよう、付臭されています。

どんなに対策を講じても、配管の劣化や機器トラブル、人的ミスなどによってガスが漏れ出す可能があります。漏洩対策だけに頼らず、万が一に備え、ガス検知器を設置して徹底した対策をとりましょう。

ガス検知器には携帯型と据え置き型がある

ガス検知器を設置するメリット

設備としてガス検知器を導入することで、事故を未然に防ぎ安心、安全に業務することができます。

  • 人命保護

毒性ガスは少量でも人体に深刻な影響を与えます。ガス検知器を設置すれば、スタッフが吸い込んでしまう前に警告し、避難を促します。

  • 爆発・火災防止

可燃性ガスは一定濃度に達すると、わずかな火花でも引火し、爆発や火災を引き起こします。ガス検知器を設置すれば、爆発下限界に達する前に警報を発し、対応を促します。

  • 設備保護と事業の継続性

万が一、事故が発生すると、設備の損傷や生産停止は、企業にとって大きな損失となります。ガス検知器を設置すれば、ガス漏れを早期に検知し、リスクを最小限に抑えられます。

ガス検知器の種類と選び方

ガス検知器には、スタッフが身に着ける携帯型と特定の場所に設置する据え置き型があります。

  • 携帯型ガス検知器

特徴: 小型・軽量で持ち運びやすい

用途: タンク内の点検作業、装置の補修作業、緊急時のガス漏れ確認、 閉鎖空間での作業前後の安全確認

新コスモス電機社製のガス検知器にはスタッフが身に着ける携帯型がある

新コスモス電機社製 マルチ型ガス探知器「XA―440011」

酸素・硫化水素・可燃性ガス・一酸化炭素の4種類のガスを同時に検知・表示ができるうえ、作業服に装着が可能です。

  • 据え置き型ガス検知器

特徴: 複数箇所に設置すれば集中監視が可能

用途: 製造ライン、貯蔵タンク、ボイラー室など、常時監視が必要なエリア

据置型のガス検知器は複数設置すれば集中監視できる

新コスモス電機社製 可燃性ガス用 一点式ガス検知警報器「NV―120シリーズ」

ガスを検知すると2段階で警報を発します。

ガス検知器は定期メンテナンスが必要

ガス検知器が正常に作動しないことには、設置している意味がありません。携帯型、据え置き型とも定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスの周期は、1年に1度が適切です。特殊高圧ガスに関わるガス漏洩検知警報設備は、6ヶ月に1度以上の校正が義務付けられています。

ガス検知器はメンテナンスも大切。
設置からメンテナンスまで常盤産業にお任せください

設置からメンテナンスまで常盤産業にお任せください

スタッフの安全とガス漏れによる事故を未然に防ぐガス検知器。とはいえ、実際に導入を検討する際には、設置場所や必要台数の選定に迷うケースも少なくありません。そんなときは、常盤産業にお任せください。設置場所や適切なガス検知器の選定、定期的なメンテナンスまですべて承ります。

まずはお気軽にご相談ください。

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