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油圧機器はメンテナンスで再生できる

こんにちは。常盤産業です。

工場の心臓部ともいえる工作機械にはなくてはならない油圧機器。しかし、どんな機械もいつか寿命を迎えます。「うちの機械もそろそろ寿命かな…」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

油圧機器をメンテナンスせずに使い続けていると、油圧機器は、本来の性能を発揮できず、圧力低下や流量不足、制御不能といったトラブルにつながることもあります。さらに最悪の場合は、突然の停止や予期せぬ動きにより安全性が脅かされることも。油圧機器のメンテナンスって大切です。

圧力検査装置の画像
圧力検査装置
この記事を書いた人
常盤産業株式会社担当者

油圧機器の耐久性は何年か

運転条件や使用環境によって異なりますが、適切なメンテナンスを行なうことで、油圧機器は、長時間、稼働できます。

  • 油圧ポンプ…およそ15年以上
  • 油圧シリンダー…およそ10年以上
  • 油圧モーター…およそ10,000時間以上

運転条件や使用環境によって違いがありますが、油圧機器のメンテナンスは、寿命にも深く関わる程大切なことです。

(ただし、建設機械などの過酷な環境で使用されている場合は、この限りではありません。)

寿命が近い油圧機器が出すサイン

油圧機器の寿命が近づいたサインには次のようなものがあります。

  • いつもより動作音が大きい、または異音がする
  • 作動油の色が黒っぽい、もしくは白濁している
  • 油圧機器が異常に熱い
  • シリンダーが動かない、もしくは勝手に動いてしまう
  • いつもより動作が遅く感じる
  • 圧力が安定しない
  • 油が漏れている

上記のサインがひとつでも見られる場合は、なるべく早めにメンテナンスをしましょう。

正常なオイルと異常なオイル交換頻度が長いとオイルも劣化する
作動油の比較 左側:新油/右側:経年劣化した使用済油

調子が悪い油圧装置はもう使えない?

古くなった油圧装置は、買い替えや修理といった対応が必要です。しかし、油圧装置は、高価であるため、容易に買い替えられない企業も少なくありません。また、簡単に修理ができないのも現状です。その理由は、まず、使用されている油圧機器が既に廃番になっており、互換性のある部品が存在しないことがあります。次に、過去に改造を重ねているため、保管されている図面とは仕様が異なり、現状の仕様が不明というケースも少なくありません。

トキワシステムテクノロジーズなら安心

  • 丁寧な診断と確かな技術

経験豊富な技術者が、現地にて油圧装置の役割や設備の動作、回路や寸法を調査します。お客様の類似機との比較や不具合の状況・内容から要因を特定し、問題を解決へと導きます。

  • 幅広い対応力

国内外の製品からお客様のご要望に最適な部品を選定し、システムに搭載することが可能です。

  • ニーズに合わせた改良

作業性向上、省エネ化、信頼性向上など、お客様のご要望に応じた改良をご提案させて頂きます。もちろん、油圧システムの新規設計・製作も承っており、新たな付加価値を提案いたします。

  • 現行部品が見当たらない機器でも大丈夫

オーバーホールにて修理対応を行うことができます。また、今後の保守を考慮し、必要に応じて互換部品の設計も承ります。

  • 万全のアフタフォロー

修理・改良後も、お客様に安心してご使用いただけるよう万全のサポート体制を整えています。

このようなことができるのも40年以上にわたり培ってきた設計・品質ノウハウと豊富な実績があるトキワシステムテクノロジーズだからこそです。

弊社が手掛けたオリジナル油圧ユニット
トキワオリジナル油圧ユニット

油圧機器のメンテナンスはトキワシステムテクノロジーズにお任せを

「うちの油圧装置はもう古いから…」と諦める前に、まずはトキワシステムテクノロジーズにご相談ください。長年活躍してきた大切な油圧装置に、新たな息吹を吹き込み、これからも長くご活用いただくために。トキワシステムテクノロジーズは、お客様の油圧システムをトータルにサポートいたします。油圧でお困りの際は、担当の関谷が承ります。トキワシステムテクノロジーズ油圧担当者

どうぞお気軽に関谷までお問合せください。

弊社の取り扱い製品こちらからご覧いただけます

弊社が手掛けた事例はこちらからご覧いただけます

油圧機器のことならトキワシステムテクノロジーズへ

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