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2022.06.06 安全環境

オイルミスト 知ってるつもりシリーズ3

こんにちは。常盤産業のブログ担当 田中です。

業界や製品にまつわる専門用語っていろいろありますね。みんな当然知っているような雰囲気で使っていますが、「実はよく知らないけど今更誰にも聞けない」、「知ってるつもりだったけどよく考えるとあまりわかっていない…」ということ、あるのではないでしょうか。私はあります。

今回は「知ってるつもりシリーズ」第3弾として、オイルミストについてご紹介いたします。簡単な紹介となりますので、詳しく正確に知りたい方は書籍などでお調べください。

オイルミストとは?
オイル=油、ミスト=霧、もや という直訳の通り、切削油などの油分が微粒子となって空気中に漂っているものです。濃度が低ければあまりよく見えませんが、濃くなってくると工場内にかすみがかかるようになり、また独特の臭いがします。

どうして出るの?
加工時に使用する切削油などが加工物や工具にあたり微粒子となって飛び散り、オイルミストとなります。他にも切削点で高温にさらされて蒸発することによっても発生します。

なぜ対策が必要なの?
オイルミストは工場内の視界を悪くするだけでなく、様々な危険を及ぼします
➀健康リスク
オイルミストが接触することによる皮膚炎、オイルミストを吸い込むことによる呼吸器疾患臭いによる頭痛など、様々な健康被害をもたらします。長期間にわたり吸入を続けると、なんと癌の原因となることもあるようです。
➁転倒リスク
オイルミストは空気よりも重たい為、徐々に空気中から地面に落ちてきて、床面を油まみれにします。慢性的に滑りやすくなり、作業者や通行者の転倒・滑落原因となります。また、床や製品、備品の汚れの原因にもなります。
③設備・環境へのリスク
オイルミストは大変細かな粒子である為、機械設備や制御盤に侵入してショートさせる恐れや、金属の腐食や樹脂の劣化を引き起こす恐れがあります。
また、空調設備がオイルミストを吸い込むとフィルターの目詰まりを増加させ、維持管理コストの上昇、ひいては圧力損失が増えることによって使用エネルギー量の増加地球環境への影響も懸念されます。

対処法は?
対策としてはミストが出ずらいタイプの油剤を使用する、発生源にカバーをつける換気をする、ミストコレクターなどの集塵設備をつけるといった方法があります。
おすすめは
a)発生源が一つの場合、カバーをつけてそのカバー内から集塵設備を通して空気を排出する
b)発生源が多数でカバーを付けられない場合はミストのとどまりやすい高さに空気を循環させる形で集塵設備をつける
という方法です。

常盤産業では、オイルミストにも対応する省エネ型電気集塵機(詳細はこちら)を始め、様々なオイルミスト対策製品を取り扱っております。
現場の作業者、設備、環境を守る為にも、「ウチの工場のオイルミスト、なんとかしないと」という方はご相談ください。Web打合せも可能です。