2026.09.28
消防車と救急車がひとつになった消防救急車
こんにちは。常盤産業のブログ担当 田中です。 消防署に行くとたいていは赤い消防車と白い救急車が並んでいます。私たちのピンチを救ってくれる、頼もしい車両たちですね。サイレンを鳴らして緊急走行する姿はちびっ子たちにも大人気です。 実は、この消防車と救急車が組み合わさった、消防救急車(通称:消救車)、という緊急車両があるのをご存知でしょうか。 この消救車は2トンクラスの小型トラックをベースに…
投稿日:2026.10.08 最終更新日:2026.10.08
常盤産業のブログ担当 田中です。
昨今の人手不足に対応したい、そして生産性を向上させたいと考えると、製造現場では「設備の自動化」を検討されるケースも多いでしょう。でも、「どこから手を付ければ最も効果的か」「投資に見合う効果が得られるか」 と悩むこともありますよね。
今回は設備の自動化において「優先して推進すべき工程」と「一般的に見送った方がよいとされる工程」についてご紹介いたします。

目次
設備自動化の検討において、最も優先順位が高く、導入効果を得やすいのは「作業の定型化が可能」または「リスク要因が明確である」工程です。
・単純なリピート作業
例えば、段ボールの組み立て・箱詰め、パレットへの製品積み込み作業、単純な搬送・供給作業、決まった位置へのラベル貼り、スタンプ捺印といった、単純な繰り返し作業の工程。
人間でもできる仕事ですが、人間というものは長時間の単純反復作業において疲労や集中力低下を起こすものですので、ヒューマンエラーが発生する可能性があります。一方、機械設備は設定されたサイクルタイムと動作精度を正確に維持し続けるため、自動化することで不良発生率を極限まで低減できる見込みがあります。
また、単に作業を機械に置き換えるだけでなく、限られた作業者を「工程監視」「品質管理」「改善活動」といった、より高付加価値な人的タスクへシフトさせることも可能ですね。
・特定の作業者に属人化した作業
例えば、特定の作業者のカンコツに頼っている研磨作業や調合作業、ベテランにしかできない微妙な判断を伴う検査、複雑な手順や絶妙な力加減が必要な組立作業など。
特定の作業者に任せていて、なかなか新人に教えることができないような作業は、もしその特定の作業者が体調を崩してしまったり、突然退職してしまったらどうにも立ち行かなくなってしまいますよね。
このような工程の自動化には作業手順を細かく分解(可視化)し、数値・ルールとして標準化する作業が不可欠。工程が標準化されれば、自動化のみならず作業の平準化やマニュアル化も同時に達成できる可能性が高いです。
一方で、技術的には自動化可能であっても、費用対効果や運用のしやすさの観点から「自動化を見送った方が合理的」と一般的に判断される工程も存在します。
・数年で投資回収が見込めない工程
例えば、生産量が少なく稼働率が極端に低い工程や、多品種少量生産工程、頻繁な治具交換やプログラム修正が発生する工程などです。
なぜならば、単純に作業者に作業させた方がコストパフォーマンスが良いのです。設備自動化をしようとすると単純に自動化設備を購入するだけでなく、コンベアやセンサ、安全柵といった周辺機器の購入、SIerへの構築委託費用、システム開発費、従業員への教育コストなども必要になってきますよね。段取り替えや治具交換が多くなればなるほど、それらのコストもどんどん増えます。
それらコストを回収するのに10年20年かかる工程は、自動化する方が短期的にコストパフォーマンスが悪いため、自動化を見送った方が良いとされがちです。

・人の感性や柔軟な適応力が必要な工程
配線コードや食品といった不定形なもののハンドリング、ワークの形状個体差が大きく定量的判定が困難な検査工程、位置ずれや形状変化に応じて手直しなどの微調整が必要な作業など。
人間の目・皮膚などの感覚器官は大変優秀です。これらの機能を自動化設備で実現しようと思うと、3Dビジョンシステム、力覚センサー、高度なAIアルゴリズム……などなどが必要となり、システムが極めて複雑化、そして高額化します。さらにそこまでしても人の感覚を再現できるかというと、必ずしもそうではないかもしれません。人が手作業で行った方が圧倒的に安価かつスピーディで確実に対応できてしまうんですね。こちらも、自動化する意味が薄い、と一般的に判断されがちです。
ここまで、優先して自動化を推進すべき工程と一般的に自動化を見送った方が良いとされる工程についてご紹介をしてまいりました。
しかし、一般的に自動化を見送った方が良いとされている工程であっても、自動化を推進すべきケースがあります。
次回、「自動化基礎知識 自動化を進めるべき工程・見送った方が良い工程②」では、そのような「一般的には自動化を見送るが、自動化を推進すべき例外ケース」についてご紹介いたします。

さて、常盤グループでは機器の選定からSIerとの連携、投資対効果のシミュレーションまで、生産工程の自動化をトータルでサポートしております。
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